子どもの頃から何の疑問も持たずにお墓参りではお線香をお供えするものと思っています。
しかし、お供えする意味はあるのです。
もし、子どもからどうしてお供えするのか尋ねられたらどう答えればよいでしょうか。
仏教では亡くなった人は香りを食べるとされています。
墓前によい香りのするお線香をお供えすることは、先祖や故人に食べ物をお供えることと同じ意味になります。
そして、香りと煙は身の汚れを落とし心身を清めてくれます。
煙は仏様と私たちをつなぐ架け橋となり、対話ができます。
一定の時間で燃えることから精進し続け、信仰を深める意味もあります。
このように、大きく4つの意味があるのです。
清浄なものですから、口で吹き消すことはしません。
手で仰ぎ消すか、軽く振るなどして消します。
これからは、先祖や故人のことを思いながらお線香を選び、お墓にお供えしたいものです。