生前にお墓を建てるメリット・デメリットを紹介します

 

生前墓とは

生前墓とはその名のとおり、自分や家族が亡くなる前にお墓を建てることです。生前にお墓を建てることは決して悪いことではなく、むしろ縁起の良い事だとも言われています。 お墓は不幸があって建てるものだと勘違いしている方が多いのですが、生前墓のメリットはたくさんあるので、一度検討してみることをおすすめします。

生前墓を建てるメリット

残された家族に負担がない

生前墓を建てる大きなメリットの一つが、残された家族の負担軽減です。経験者ならわかると思うのですが、家族が亡くなった時、お葬式の準備だけでも手一杯になります。それに加えて各種書類の手続き、お墓の建立などが待ち構えています。行わなければいけないことが山ほどあるので、残された家族への負担は膨大なもの。お墓の準備を済ませておくだけで、その後の負担をぐっと減らすことができます。”最後の家族孝行” としてお墓を購入しておくことも素敵ですよね。

自分が好きなデザインを選べる

デザインにこだわりがある方には、好きなデザインのお墓をゆっくり選べるというのもメリットになります。通常、お墓は不幸があった後に急ピッチで建てられることになるので、デザインなど悩んでいる暇はありません。石材店の人に言われるがまま決めてしまう方も多いのが現状です。ですが、長ければそれから何十年、何百年と受け継がれていくお墓になるので、できれば気に入ったものを建てたいのが本心ではないでしょうか。生前墓であればゆっくりとお墓を選ぶことができますし、墓石のデザインなどにもこだわることができるのでおすすめです。

相続税の対策になる

生前墓は相続税の対策になるということをご存じでしょうか？”お金”や”お金に価値を換算できるもの”という形で財産を残していた場合、それらは遺産とみなされ相続税がかかってしまいます。ですが、生前墓であれば”祭祀財産”に分類されるので、相続税の非課税対象です。お墓は150〜300万円はかかるので、その分の税金を納めなくてもいいのは大きな節税になります。お墓は早かれ遅かれ建てなければいけないものなので、 早めに建てておけば、かなりの節約になるでしょう。

生前墓を建てるデメリット

定期的にメンテナンスをしなければいけない

生前墓を建てるには、デメリットもいくつかあります。まずひとつは、定期的なメンテナンスが必要になるということです。メンテナンスと言っても掃除が主な作業ですが、お墓周りの雑草の手入れや掃き掃除、墓石の掃除等があるので、少なくても年に2〜3回は掃除をしに行くことになります。お墓から家までが遠くなければそれほど負担にはなりませんが、距離がある場合はちょっと大変かもしれません。

維持費がかかる

生前にお墓を建ててしまうと、 霊園・墓地の維持費を毎年支払うことになります。安い場所は1年で4000円からという所もありますが、場所によっては1万円を超えるところもあるので、維持費は頭に入れておきましょう。また、業者に頼んで掃除をしてもらう費用なども余分にかかってきます。

墓所の選択肢が狭まる

生前墓はお墓の場所の選択が限られてしまうこともあります。なぜなら、生前墓を建てられない墓所もあるので、必ずしも希望の場所に建てられるわけではないためです。生前墓を建てることを許されている場所から選ばなければいけないので、近所の墓所を購入できないということも十分考えられます。生前墓を受け入れているかどうかは事前に確認しておきましょう。

親族間トラブルに発展することもある

お墓は家族や親族がこれから関わっていくものなので、決してあなただけのものではありません。誰にも相談せず自己判断でお墓を建てた場合、親族間トラブルを引き起こす恐れもあります。生前墓を予定している人は、その旨を必ず親族に伝えておきましょう。

まとめ

これまで生前墓について考えたことがなかった方もいらっしゃると思いますが、今回、多くのメリットをご紹介しました。中には「自分のお墓は自分で建てたい」そんな気持ちに変わった方もいるのではないでしょうか？残された家族に迷惑をかけたくない、自分が入るお墓についてゆっくりと考えたい、そんな方には生前墓を強くおすすめします。

長野県松本市にある永田石材本店は、石材加工、お墓・モニュメント設計・製造販売を行っている会社です。お墓を一から建てることはもちろん、既にあるお墓のリフォーム・リメイクの作業も行っています。お施主様と十分なコミュニケーションを取り、ご満足の頂ける仕事を心掛けております。松本市付近で石材店を探されている方はぜひお気軽にお問い合わせください。